破門状書いて破れば時雨かな 詠み人知らず…
狐火にせめてををしき文字書かん) 飯島晴…
逢いたいと書いてはならぬ月と書く 池田澄…
さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素…
恋さめた猫よ物書くまで墨すり溜めし 河東…
もの書けば余白の生まれ秋隣 藤井あかり(…
ばばばかと書かれし壁の干菜かな 高濱虚子…