読売新聞社は2026年2月1日、第77回読売文学賞を発表した。詩歌部門では、高山れおな氏の句集『百題稽古』が受賞。同書は、朝日俳壇の選者もつとめる高山氏の第五句集で、堀河百首をはじめ和歌にその題をもとめ、題詠300句に挑んだ異色の作。目まぐるしい言語遊戯が楽しい一冊。選考委員の高橋睦郎は「出来映えの程はとりわけ「六百番」恋五十句が白眉であること、和歌のキモが恋、俳句のキモの季がじつは恋の変型であることに思い到いた れば自明だろう。私断三絶は、 怨恋うらむるこひ 「セーターの焦穴は魂抜けし痕」、 近恋ちかきこひ 「茉莉花を嗅いで死ぬまで人の妻」、 寄遊女恋あそびめによするこひ 「露深う泡姫待つや文化の日」」(読売新聞オンラインより)。ご受賞おめでとうございます。
好書好日 高山れおなさん句集「百題稽古」 古典和歌の題詠そのまま「新古今集に感じた陶酔、俳句でも」

「高山れおなは、言葉に対する超絶技巧の持ち主である。技量を十全に駆使して、俳句という詩形に真向かっている。その稽古を見られることは短歌、俳句にたずさわる者としては、きわめて興味深く得難い体験だ」(藤原龍一郎)
「この試みは、ルール不在のなんでもありに堕している歌人にはそもそも挑むことさえできないものだ。はじめて俳人を羨ましいと感じたかもしれない。どうしようもない酔狂に挑んでこその詩歌であると思うからだ」(瀬戸夏子)
堀河百首をはじめ和歌にその題をもとめ、題詠300句に挑んだ異色の第五句集。
定価:3300円(税込)判型:A5判変形ハードカバー
頁数:182頁ISBN:978-4-86534-489-9
初版:2025年4月24日
発行:現代短歌社