人はみななにかにはげみ初桜 深見けん二 …
妻の遺品ならざるはなし春星も 右城暮石 …
軋みつつ花束となるチューリップ 津川絵理…
来て見ればほゝけちらして猫柳 細見綾子 …
氷に上る魚木に登る童かな 鷹羽狩行 「氷…
紅梅や凍えたる手のおきどころ 竹久夢二 …
叱られて目をつぶる猫春隣 久保田万太郎 …
水仙や古鏡の如く花をかかぐ 松本たかし …
此木戸や錠のさされて冬の月 其角 錠がさ…
松過ぎの一日二日水の如 川崎展宏 一月七…