南海多感に物象定か獺祭忌 中村草田男(『…
胡桃割る胡桃の中に使はぬ部屋 鷹羽狩行(…
ビル、がく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、…
彎曲し火傷し爆心地のマラソン 金子兜太(…
蜩やチパナスのあたり雲走る 井岡咀芳(『…
日まはりは鬼の顔して並びゐる 星野麦人(…
わが畑もおそろかならず麦は穂に 篠田悌二…
片影にこぼれし塩の点々たり 大野林火(『…
もろ手入れ西瓜提灯ともしけり 大橋櫻坡子…
美しき緑走れり夏料理 星野立子(現代俳句…