年を以て巨人としたり歩み去る 高浜虚子(…
クリスマス近づく部屋や日の溢れ 深見けん…
突として西洋にゆく暖炉かな 片岡奈王(か…
茎石に煤をもれ来る霰かな 山本村家(やま…
山茶花の日々の落花を霜に掃く 瀧本水鳴(…
替へてゐる畳の上の冬木影 浅野白山(あさ…
木の葉髪あはれゲーリークーパーも 京極杞…
一陣の温き風あり返り花 小松月尚(こまつ…
くゝ〳〵とつぐ古伊部の新酒かな 皿井旭川…
鵙の贄太古のごとく夕来ぬ 清原枴童きよは…