はしりすぎとまりすぎたる蜥蜴かな 京極杞…
而して蕃茄の酸味口にあり 嶋田青峰(『青…
螢とび疑ひぶかき親の箸) 飯島晴子) …
ほととぎす孝君零君ききたまへ) 京極杞陽…
跳ぶ時の内股しろき蟇 能村登四郎(『易水…
無方無時無距離砂漠の夜が明けて 津田清子…
紙魚の跡たどりて紙魚に逢はんとす 後藤夜…
船室の梅雨の鏡にうつし見る 日原方舟(ひ…
洗顔のあとに夜明やほととぎす 森賀まり(…
襖しめて空蟬を吹きくらすかな) 飯島晴子…