シャボン玉吹く何様のような顔 斉田仁))…
落椿とはとつぜんに華やげる 稲畑汀子(い…
炎ゆる 琥珀の 神の 掌(て)…
蝌蚪乱れ一大交響楽おこる) 野見山朱鳥)…
死はいやぞ其きさらぎの二日灸) 正岡子規…
永き日や相触れし手は触れしまま 日野草城…
橘や蒼きうるふの二月尽 三橋敏雄 小池光…
鳥の恋漣の生れ続けたる 中田尚子)) 近…
見てゐたる春のともしびゆらぎけり 池内た…
杜甫にして余寒の詩句ありなつかしき 森澄…