ハイクノミカタ

  1. 南海多感に物象定か獺祭忌 中村草田男【季語=獺祭忌(秋)】

    南海多感に物象定か獺祭忌中村草田男(『時機』1980年)19日は子規の命日だった。この「南海多感」とはなんだろう。南海道といえば紀伊、淡路、阿波、讃岐、伊予、土佐を指すにもかかわらず、愛媛のローカル…

  2. 霧晴れてときどき雲を見る読書 田島健一【季語=霧(秋)】

    霧晴れてときどき雲を見る読書()田島健一ニューヨークの残暑…

  3. 葡萄垂れとしよりの日のつどひ見ゆ 大野林火【季語=葡萄(秋)】

    葡萄垂れとしよりの日のつどひ見ゆ大野林火昨日、9月20日は…

  4. 赤き茸礼讃しては蹴る女 八木三日女【季語=茸(秋)】

    赤き茸礼讃しては蹴る女八木三日女(『紅茸』)赤い茸は毒があ…

  5. 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 正岡子規【季語=柿(秋)】

    柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺)正岡子規本を読んでいると、気に…

  6. 少女期は何かたべ萩を素通りに 富安風生【季語=萩(秋)】

  7. えりんぎはえりんぎ松茸は松茸 後藤比奈夫【季語=松茸(秋)】

  8. 胡桃割る胡桃の中に使はぬ部屋 鷹羽狩行【季語=胡桃(秋)】

  9. 河よりもときどき深く月浴びる 森央ミモザ【季語=月(秋)】

  10. 秋日澄み樹のいろ拾ひつづけたる 井越芳子【季語=秋日(秋)】

  11. 紅さして尾花の下の思ひ草 深谷雄大【季語=思ひ草(秋)】

  12. ミステリートレインが着く猿の星 飯島章友

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