ハイクノミカタ
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本捨つる吾に秋天ありにけり 渡部州麻子【季語=秋天(秋)】
本捨つる吾に秋天ありにけり渡部州麻子本というものは悩ましいものだ。放っておけば増えていくばかりなのだから。一方で置く場所には当然限りがあり、いつかは処分しなければならない日が来る。本に愛着のない人は…
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杜鵑草遠流は恋の咎として 谷中隆子【季語=杜鵑草(秋)】
杜鵑草遠流は恋の咎として谷中隆子(『くれなゐに』)恋の罪の…
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けさ秋の一帆生みぬ中の海 原石鼎【季語=今朝秋(秋)】
けさ秋の一帆生みぬ中の海原石鼎「お盆は海に入ったらだめだよ…
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あづきあらひやひとり酌む酒が好き 西野文代【季語=小豆洗(秋)】
あづきあらひやひとり酌む酒が好き西野文代子泣き爺、砂掻け婆…
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手花火を左に移しさしまねく 成瀬正俊【季語=花火(夏/秋)】
手花火を左に移しさしまねく成瀬正俊(なるせ・まさとしまさとし))…
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日まはりは鬼の顔して並びゐる 星野麦人【季語=向日葵(夏)】
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前をゆく私が野分へとむかふ 鴇田智哉【季語=野分(秋)】
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鳥けもの草木を言へり敗戦日 藤谷和子【季語=敗戦日(秋)】
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求婚の返事来る日をヨット馳す 池田幸利【季語=ヨット(夏)】
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夫婦は赤子があつてぼんやりと暮らす瓜を作つた 中塚一碧楼
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置替へて大朝顔の濃紫 川島奇北【季語=朝顔(秋)】
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わが畑もおそろかならず麦は穂に 篠田悌二郎【季語=麦の穂(夏)】