ハイクノミカタ
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フラミンゴ同士暑がつてはをらず 後藤比奈夫【季語=暑し(夏)】
フラミンゴ同士暑がつてはをらず後藤比奈夫)命に関わる雨が降る梅雨がもう数年続いて、今はそういう時期なんだと体が覚えてきております。いつもよりも多めにペットボトルの水を買い、ベランダの掃除を念入りにし…
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のこるたなごころ白桃一つ置く 小川双々子【季語=白桃(秋)】
のこるたなごころ白桃一つ置く小川双々子(『小川双々子全句集』1990年)…
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みすずかる信濃は大き蛍籠 伊藤伊那男【季語=蛍籠(夏)】
みすずかる信濃は大き蛍籠()伊藤伊那男蛍は夏の風物詩。求愛…
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乾草は愚かに揺るる恋か狐か 中村苑子【季語=乾草(夏)】
乾草は愚かに揺るる恋か狐か中村苑子先週が「草刈」だったので…
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ダリヤ活け婚家の家風侵しゆく 鍵和田秞子【季語=ダリヤ(夏)】
ダリヤ活け婚家の家風侵しゆく 鍵和田秞子昭和46年、鍵和田…
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かけろふやくだけて物を思ふ猫 論派【季語=陽炎(春)】
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香水や時折キッとなる婦人 京極杞陽【季語=香水(夏)】
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夕焼や答へぬベルを押して立つ 久保ゐの吉【季語=夕焼(夏)】
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海女ひとり潜づく山浦雲の峰 井本農一【季語=雲の峰(夏)】
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大空に自由謳歌す大花火 浅井聖子【季語=大花火(夏)】
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刈草高く積み軍艦が見えなくなる 鴻巣又四郎【季語=草刈(夏)】
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木琴のきこゆる風も罌粟畠 岩田潔【季語=罌粟(夏)】