ハイクノミカタ
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さみだれの電車の軋み君が許へ 矢島渚男【季語=さみだれ(夏)】
さみだれの電車の軋み君が許へ矢島渚男天気予報によると、五月の後半は雨がちな日々になるとのこと。梅雨入りともそうでないとも、なんとも曖昧な早めに来ている梅雨前線のせいなのだそうで、少し残念な五月です。…
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足指に押さへ編む籠夏炉の辺 余村光世【季語=夏炉(夏)】
足指に押さへ編む籠夏炉の辺余村光世さいきん気候が良くなって…
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吸呑の中の新茶の色なりし 梅田津【季語=新茶(夏)】
吸呑の中の新茶の色なりし梅田津新茶を買ってきた。ボジョレー…
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酒よろしさやゑんどうの味も好し 上村占魚【季語=豌豆(夏)】
酒よろしさやゑんどうの味も好し上村占魚(うえむらせんぎょ)(星野立子)…
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雲の上に綾蝶舞い雷鳴す 石牟礼道子【季語=雷鳴(夏)】
雲の上に綾蝶舞い雷鳴す石牟礼道子(「石牟礼道子全句集」)「…
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ゆく船に乗る金魚鉢その金魚 島田牙城【季語=金魚(夏)】
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空のいろ水のいろ蝦夷延胡索 斎藤信義【季語=蝦夷延胡索(夏)】
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夕焼けに入っておいであたまから 妹尾凛
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黄金週間屋上に鳥居ひとつ 松本てふこ【季語=黄金週間(夏)】
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除草機を押して出会うてまた別れ 越野孤舟【季語=除草機(夏)】
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尺蠖の己れの宙を疑はず 飯島晴子【季語=尺蠖(夏)】
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武具飾る海をへだてて離れ住み 加藤耕子【季語=武具飾る(夏)】