ハイクノミカタ
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人はみななにかにはげみ初桜 深見けん二【季語=初桜(春)】
人はみななにかにはげみ初桜深見けん二初桜とはその年に初めて咲いた桜のこと。初めて出会った桜の花ということ。「ああ、今年も桜が咲き始めたなあ」という花に出会えた喜びが、そこにはある。俳…
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止まり木に鳥の一日ヒヤシンス 津川絵理子【季語=ヒヤシンス(春)】
止まり木に鳥の一日ヒヤシンス 津川絵理子わが家は一部屋しか…
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飯蛸に昼の花火がぽんぽんと 大野朱香【季語=飯蛸(春)】
飯蛸に昼の花火がぽんぽんと大野朱香いやはや、ぎっくり腰であ…
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三月の又うつくしきカレンダー 下田実花【季語=三月(春)】
三月の又うつくしきカレンダー下田実花(しもだじっか)()()()()()(…
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白梅や天没地没虚空没 永田耕衣【季語=白梅(春)】
白梅や天没地没虚空没永田耕衣(「而今・只今」2013年沖積舎)…
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すうっと蝶ふうっと吐いて解く黙禱 中村晋【季語=蝶(春)】
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取り除く土の山なす朧かな 駒木根淳子【季語=朧(春)】
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妻の遺品ならざるはなし春星も 右城暮石【季語=春星(春)】
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行く春や鳥啼き魚の目は泪 芭蕉【季語=行く春(春)】
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復興の遅れの更地春疾風 菊田島椿【季語=春疾風(春)】
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雛納めせし日人形持ち歩く 千原草之【季語=雛納(春)】
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隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな 加藤楸邨【季語=木の芽(春)】