ハイクノミカタ
-
春は曙そろそろ帰つてくれないか 櫂未知子【季語=春(春)】
春は曙そろそろ帰つてくれないか櫂未知子女の部屋で一夜を共に過ごした二人に明け方が訪れる。ついこの間まで真っ暗だった時刻だのにカーテン越しの空がうつらうつらの瞼に白さを映す。甘やかな後朝。だのに、女は…
-
日の遊び風の遊べる花の中 後藤比奈夫【季語=花(春)】
日の遊び風の遊べる花の中後藤比奈夫(ごとうひなお)(けん東…
-
花の影寝まじ未来が恐しき 小林一茶【季語=花の影(春)】
花の影寝まじ未来が恐しき小林一茶(句帖写 文政10年)教科…
-
卒業の歌コピー機を掠めたる 宮本佳世乃【季語=卒業(春)】
卒業の歌コピー機を掠めたる宮本佳世乃アメリカの学年度、アカ…
-
鉄橋を決意としたる雪解川 松山足羽【季語=雪解川(春)】
鉄橋を決意としたる雪解川松山足羽どこの鉄橋であろうか。Wi…
-
父がまづ走つてみたり風車 矢島渚男【季語=風車(春)】
-
蝌蚪の紐掬ひて掛けむ汝が首に 林雅樹【季語=蝌蚪(春)】
-
漕いで漕いで郵便配達夫は蝶に 関根誠子【季語=蝶(春)】
-
見るうちに開き加はり初桜 深見けん二【季語=初桜(春)】
-
海松かゝるつなみのあとの木立かな 正岡子規【季語=海松(春)】
-
クローバーや後髪割る風となり 不破 博【季語=クローバー(春)】
-
つちふるや自動音声あかるくて 神楽坂リンダ【季語=霾(春)】