ハイクノミカタ

  1. どちらかと言へば麦茶の有難く  稲畑汀子【季語=麦茶(夏)】

    どちらかと言へば麦茶の有難く稲畑汀子誰かの家に行き、あるいは仕事の打ち合わせなどで、「何がいいですか?」といくつかの選択肢を提示されたが、これというものがない。「…まあ、じゃあ麦茶で」の「…まあ、じ…

  2. 夏落葉降るや起ちても座りても 宇多喜代子【季語=夏落葉(夏)】

    夏落葉降るや起ちても座りても 宇多喜代子時代を感じさせない…

  3. Tシャツに曰くバナナの共和国 太田うさぎ【季語=バナナ(夏)】

    Tシャツに曰くバナナの共和国太田うさぎ「バナナ・リパブリッ…

  4. 初鰹黒潮を来し尾の緊まり 今瀬一博【季語=初鰹(夏)】

    初鰹黒潮を来し尾の緊まり今瀬一博ご存知のように、鰹は旬が二…

  5. 神は死んだプールの底の白い線  高柳克弘【季語=プール(夏)】

    神は死んだプールの底の白い線高柳克弘ニーチェ後の世界を一言…

  6. 人悼む時のみぞおち青嵐 藤井あかり【季語=青嵐(夏)】

  7. 眼のなれて闇ほどけゆく白牡丹 桑田和子【季語=白牡丹(夏)】

  8. あぢさゐはすべて残像ではないか 山口優夢【季語=紫陽花(夏)】

  9. 五月雨や掃けば飛びたつ畳の蛾 村上鞆彦【季語=五月雨(夏)】

  10. 夏草を分けまつさをな妣の国 恩田侑布子【季語=夏草(夏)】

  11. 夏しんと遠くめぐらす朝の森 大牧広【季語=夏の朝(夏)】

  12. 瀧壺を離れし水に歩を合はす 藤木倶子【季語=滝(夏)】

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  4. 鷹鳩と化して大いに恋をせよ 仙田洋子【季語=鷹鳩と化す(春)】
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