ハイクノミカタ
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肩につく影こそばゆし浜日傘 仙田洋子【季語=浜日傘(夏)】
肩につく影こそばゆし浜日傘 仙田洋子肩にちらつく影が「こそばゆく」感じるのは、誰の影だろうか。何やら初々しい恋人どうし、という見方もあるだろうが、おそらくそういう句が作れるのは10代か20代の半ばま…
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シャワー浴ぶくちびる汚れたる昼は 櫂未知子【季語=シャワー(夏)】
シャワー浴ぶくちびる汚れたる昼は櫂未知子こういうタイプの句…
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こまごまと大河のごとく蟻の列 深見けん二【季語=蟻(夏)】
こまごまと大河のごとく蟻の列深見けん二「こまごまと」と「大…
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川を見るバナナの皮は手より落ち 高濱虚子【季語=バナナ(夏)】
川を見るバナナの皮は手より落ち高濱虚子初出は、1935年で…
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浄土からアンコールワットへ大西日 佐藤文子【季語=西日(夏)】
浄土からアンコールワットへ大西日佐藤文子孫悟空一行は天竺(…
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流しさうめん池田澄子を逃れくる 水内慶太【季語=冷素麺(夏)】
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ごーやーちゃんぷるーときどき人が泣く 池田澄子【季語=ゴーヤー(夏)】
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かき氷日本を捨てる話して 橋本直【季語=かき氷(夏)】
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どちらかと言へば麦茶の有難く 稲畑汀子【季語=麦茶(夏)】
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夏落葉降るや起ちても座りても 宇多喜代子【季語=夏落葉(夏)】
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Tシャツに曰くバナナの共和国 太田うさぎ【季語=バナナ(夏)】
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初鰹黒潮を来し尾の緊まり 今瀬一博【季語=初鰹(夏)】