ハイクノミカタ

  1. 魚のかげ魚にそひゆく秋ざくら 山越文夫【季語=コスモス(秋)】

    魚のかげ魚にそひゆく秋ざくら山越文夫学問の世界に身を置いていると、結論自体はさして目立たないことのほうが圧倒的に多い。とくに哲学や文学などという分野では、急に明日から「人間性」の定義が変わる…

  2. 台風や四肢いきいきと雨合羽 草間時彦【季語=台風(秋)】

    台風や四肢いきいきと雨合羽草間時彦荒れやまぬ暴風雨のなかで…

  3. ガンダムの並ぶ夜業の机かな 矢野玲奈【季語=夜業(秋)】

    ガンダムの並ぶ夜業の机かな矢野玲奈句会では、名前を伏せて投…

  4. 象潟や蕎麦にたつぷり菊の花 守屋明俊【季語=菊(秋)】

    象潟や蕎麦にたつぷり菊の花守屋明俊 芭蕉が、象潟(秋田県に…

  5. 月光にいのち死にゆくひとと寝る 橋本多佳子【季語=月光(秋)】

    月光にいのち死にゆくひとと寝る橋本多佳子一度だけ、仮通夜を…

  6. 月光や酒になれざるみづのこと 菅 敦【季語=月光(秋)】

  7. 萩に雨こんな日もなければ困る 中原道夫【季語=萩(秋)】

  8. 馬鈴薯の顔で馬鈴薯掘り通す 永田耕衣【季語=馬鈴薯(秋)】

  9. へたな字で書く瀞芋を農家売る 阿波野青畝【季語=山芋(秋)】

  10. をどり字のごとく連れ立ち俳の秋 井口時男【季語=秋(秋)】

  11. 永遠に下る九月の明るい坂 今井聖【季語=九月(秋)】

  12. 新涼やむなしく光る貝釦 片山由美子【季語=新涼(秋)】

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  5. 白息の駿馬かくれもなき曠野 飯田龍太【季語=白息(冬)】

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  4. 「ぺットでいいの」林檎が好きで泣き虫で 楠本憲吉【季語=林檎(秋)】
  5. 流氷は嘶きをもて迎ふべし 青山茂根【季語=流氷(春)】
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