ハイクノミカタ
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渡り鳥はるかなるとき光りけり 川口重美【季語=渡り鳥(秋)】
渡り鳥はるかなるとき光りけり 川口重美帰ってゆくものがあれば、渡ってくるものがある。「渡り鳥」とは、越冬のために北方から渡ってくる鳥たちのこと。秋の空は鳥たちの移動の空だ。一羽ずつではなく、大抵は群…
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迷宮へ靴取りにゆくえれめのぴー 中嶋憲武
迷宮へ靴取りにゆくえれめのぴー 中嶋憲武世界は言葉でできて…
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長き夜の四人が実にいい手つき 佐山哲郎【季語=長き夜 (秋)】
長き夜の四人が実にいい手つき佐山哲郎日の入りが段々早くなっ…
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やゝ寒し閏遅れの今日の月 松藤夏山【季語=今日の月 (秋)】
やゝ寒し閏遅れの今日の月 松藤夏山このたび、「ハイクノミカ…
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色里や十歩離れて秋の風 正岡子規【季語=秋の風 (秋)】
色里や十歩離れて秋の風 正岡子規(「散策集」)「宝厳寺の山…
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ラガーらの目に一瞬の空戻る 阪西敦子【季語=ラガー(冬)】
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衣被我のみ古りし夫婦箸 西村和子【季語=衣被(秋)】
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対岸や壁のごとくに虫の闇 抜井諒一【季語=虫(秋)】
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馬鈴薯の一生分が土の上 西村麒麟【季語=馬鈴薯(秋)】
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石よりも固くなりたき新松子 後藤比奈夫【季語=新松子(秋)】
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街坂に雁見て息をゆたかにす 福永耕二【季語=雁(秋)】
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耳立てて林檎の兎沈めおり 対馬康子【季語=林檎(秋)】