ハイクノミカタ
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虫籠は死んだら次の虫が来る 北大路翼【季語=虫籠(秋)】
虫籠は死んだら次の虫が来る 北大路翼虫籠は虫を容れるためのものである。虫はいつか死ぬ。したがって、虫籠は死んだら次の虫が来る。そういう「論理」が透けて見える非情の句だが、その直後には人間の住んでる…
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いつせいに振り向かれたり曼珠沙華 柏柳明子【季語=曼珠沙華(秋)】
いつせいに振り向かれたり曼珠沙華柏柳明子 いっせいに振り向…
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水飲んで眼の渇く鶏頭花 柘植史子【季語=鶏頭(秋)】
水飲んで眼の渇く鶏頭花 柘植史子 句集タイトルにもうかが…
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髪ほどけよと秋風にささやかれ 片山由美子【季語=秋風(秋)】
髪ほどけよと秋風にささやかれ片山由美子 俳句をはじめたての…
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カンバスの余白八月十五日 神野紗希【季語=終戦記念日(秋)】
カンバスの余白八月十五日神野紗希神野紗希が高校3年生のとき…
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朝顔の数なんとなく増えてゐる 相沢文子【季語=朝顔(秋)】
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鶏たちにカンナは見えぬかもしれぬ 渡辺白泉【季語=カンナ(秋)】
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小満の風や格言カレンダー 菅原雅人【季語=小満(夏)】
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水道水細し残暑の体育館 野澤みのり【季語=残暑(秋)】
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一匹の芋虫にぎやかにすすむ 月野ぽぽな【季語=芋虫(秋)】
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曳けとこそ綱一本の迎鐘 井上弘美【季語=迎鐘(秋)】
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択ぶなら銀河濃きころ羊村忌 倉橋羊村【季語=銀河(秋)】