ハイクノミカタ
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アロハ来て息子の嫁を眺めをり 西村麒麟【季語=アロハ(夏)】
アロハ着て息子の嫁を眺めをり西村麒麟作者自身が「息子」であるとして、「息子の嫁を」という言葉からは、少し遠さが感じられる。仲良く話すのではなく、おずおずと、少し遠くから「眺めて」いる(きっと口下手な…
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昼顔のあれは途方に暮るる色 飯島晴子【季語=昼顔(夏)】
昼顔のあれは途方に暮るる色 飯島晴子同じ句集(『儚々』)に…
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生きものの影入るるたび泉哭く 飯島晴子【季語=泉(夏)】
生きものの影入るるたび泉哭く 飯島晴子晴子初期で最も有名な…
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敷物のやうな犬ゐる海の家 岡田由季【季語=海の家(夏)】
敷物のやうな犬ゐる海の家岡田由季カーペットのようなふさふさ…
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ソーダ水方程式を濡らしけり 小川軽舟【季語=ソーダ水(夏)】
ソーダ水方程式を濡らしけり 小川軽舟俳句は省略だとよくいわ…
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海の日の海より月の上りけり 片山由美子【季語=海の日(夏)】
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茅舎忌の猛暑ひきずり草田男忌 竹中宏【季語=草田男忌(夏)】
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ゑんまさまきつといい子になりまする 西野文代【季語=閻魔詣(夏)】
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ひきだしに海を映さぬサングラス 神野紗希【季語=サングラス(夏)】
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昼顔の見えるひるすぎぽるとがる 加藤郁乎【季語=昼顔(夏)】
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草も木も人も吹かれてゐて涼し 日下野由季【季語=涼し(夏)】
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肩につく影こそばゆし浜日傘 仙田洋子【季語=浜日傘(夏)】