ハイクノミカタ
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河よりもときどき深く月浴びる 森央ミモザ【季語=月(秋)】
河よりもときどき深く月浴びる()森央ミモザ〈月〉は秋の季語。月は一年中見られるが、ただ月といえば、秋の月を指す。それは澄み切った秋の空に上る月が、一番明るく大きく照りわたるから。俳句を作る人…
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秋日澄み樹のいろ拾ひつづけたる 井越芳子【季語=秋日(秋)】
秋日澄み樹のいろ拾ひつづけたる井越芳子「秋日澄む」はあまり…
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紅さして尾花の下の思ひ草 深谷雄大【季語=思ひ草(秋)】
紅さして尾花の下の思ひ草深谷雄大(『吉曜』)〈思ひ草〉とは…
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ミステリートレインが着く猿の星 飯島章友
ミステリートレインが着く猿の星)飯島章友ときどき列車の車内…
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悲鳴にも似たり夜食の食べこぼし 波多野爽波【季語=夜食(秋)】
悲鳴にも似たり夜食の食べこぼし波多野爽波富安風生にこんな句…
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横ざまに高き空より菊の虻 歌原蒼苔【季語=菊(秋)】
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ビル、がく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ なかはられいこ
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あめつちや林檎の芯に蜜充たし 武田伸一【季語=林檎(秋)】
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九月の教室蟬がじーんと別れにくる 穴井太【季語=九月(秋)】
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天女より人女がよけれ吾亦紅 森澄雄【季語=吾亦紅(秋)】
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あさがほのたゝみ皺はも潦 佐藤文香【季語=朝顔(秋)】
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指は一粒回してはづす夜の葡萄 上田信治【季語=葡萄(秋)】