その年になって初めての「東風」。
正月なので、まだまだ風は冷たい時期ではあるが、春を先取りして感じられた東からの風を喜ぶ心持ちがある。
【初東風(上五)】はつこちのはつふじのおもほゆるかも 日野草城初東風や波に呑まれて浮く海鵜 鈴木真砂女初東風や煙のやうに母の髪 廣瀬直人
【初東風(中七)】
【初東風(下五)】
主われを愛すと歌ふ新樹かな 利…
本の背は金の文字押し胡麻の花 …
煌々と渇き渚・渚をずりゆく艾 …
メロン食ふたちまち湖を作りつつ…
熟れ麦はほろびのひかり夕日また…
しまうまがシャツ着て跳ねて夏来…