【春の季語】雛あられ

【春の季語=仲春(3月)】雛あられ

雛祭」で食べるあられ。由来は、はっきりとしておらず、貴族がやっていた「ひいな遊び」で食べていた(「菱餅」を砕いて煎った)おかきから派生した説、米を煎った縁起物説、お釈迦様の命日のお供え菓子がもとになった説などがある。


【雛あられ(上五)】
雛あられ病父とつまみこぼれ易し 岡本眸
雛あられ父の無口にたれも似ず 正木ゆう子
雛あられ入れたる柩かと思ふ 岸本尚毅

【雛あられ(中七)】
たとうれば子規雛あられ虚子だんご 金子兜太

【雛あられ(下五)】
菜の花の黄をまじへけり雛あられ 久保田万太郎


【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】



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