【解説】チョウやガの幼虫のうち、顕著な毛や棘が体表にないもの。円筒形の体に、疣足(いぼあし)を持っている。漢字で「蜀」とも書くが、俳句では滅多に用いない。
【関連季語】芋、芋の秋、芋茎など。
【芋虫】
命かけて芋虫憎む女かな 高浜虚子
芋虫の一夜の育ち恐ろしき 高野素十
芋虫のしづかなれども憎みけり 山口誓子
芋虫にして乳房めく足も見す 山西雅子
彼岸花にも芋虫の這ひ移る 岸本尚毅
筆箱に芋虫を入れ登校す 山崎祐子
芋虫のまはり明るく進みをり 小澤實
一匹の芋虫にぎやかにすすむ 月野ぽぽな