【解説】盆の行事のひとつ。8月7日から10日まで、京都東山の六道珍皇寺に参詣すること。参詣者は、鐘を撞いて「お精霊(しょらい)さん」を迎え、魂棚を飾る。六道とは、「地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上」のこと。
【関連季語】盂蘭盆会、生身魂、門火、墓参など。
【六道参】六道詣せむと眉濃く引きにけり 大橋敦子目が合うて宵の六道参りかな 岡井省二
【迎鐘】清盛が目をむいてゐる迎鐘 辻 桃子三人でこどもの撞ける迎鐘 長谷川櫂曳けとこそ綱一本の迎鐘 井上弘美
抱きしめてもらへぬ春の魚では …
古池やにとんだ蛙で蜘蛛るTEL…
土のこと水のこと聞き苗を買ふ …
浜風のほどよき強さ白子干す 橋…
春の夢魚からもらふ首飾り 井上…
飛んでゐる蝶にいつより蜂の影 …