過ぎゆく春を惜しむこと。「春惜む」とも。
【惜春(上五)】惜春やことば少なき夫とゐて 三橋鷹女惜春や父の故郷に似しときけば 星野立子惜春の鏡の中のハンガーよ 阪西敦子惜春の石を拾へり子と二人 小助川駒介
【惜春(中七)】志す惜春の句や墨をする 星野立子徒に惜春の語を弄しけり 相生垣瓜人除幕式まで惜春の蕎麦を食ふ 能村登四郎
【惜春(下五)】
【ほかの季語と】春愁も惜春もみな母のこと 宮野しゆん
【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】
煌々と渇き渚・渚をずりゆく艾 …
メロン食ふたちまち湖を作りつつ…
熟れ麦はほろびのひかり夕日また…
しまうまがシャツ着て跳ねて夏来…
捩花の誤解ねぢれて空は青 細谷…
今年の蠅叩去年の蠅叩 山口昭男…