「菊」は秋に花を咲かせるのに対して、春に黄色い花を咲かせる。
日常的に「春菊」といえば、花ではなく葉のことを指すのが一般的。サラダやおひたし、鍋物など、食用とする。花は観賞用となる。
俳句では葉も花も春季のものとして詠まれている。
【春菊(上五)】春菊や袋大きな見舞妻 石田波郷春菊の香や癒えてゆく朝すがし 古賀まり子春菊を洗へば水も香を放つ 鷹羽狩行春菊が咲いてともかく妻で母 池田澄子春菊や料理教室みな男 仲谷あきら
【春菊(中七)】
【春菊(下五)】
パン屋の娘頬に粉つけ街薄暑 高…
主われを愛すと歌ふ新樹かな 利…
本の背は金の文字押し胡麻の花 …
煌々と渇き渚・渚をずりゆく艾 …
メロン食ふたちまち湖を作りつつ…
熟れ麦はほろびのひかり夕日また…