鬼灯市雷門で落合うて 田中松陽子 先週…
白夜の忠犬百骸挙げて石に近み) 中村草田…
わが恋人涼しチョークの粉がこぼれ 友岡子…
ふところに四万六千日の風 深見けん二 …
買はでもの朝顔市も欠かされず 草間時彦 …
「我が毒」ひとが薄めて名薬梅雨永し) 中…
少し派手いやこのくらゐ初浴衣 草間時彦 …
鶏鳴の多さよ夏の旅一歩) 中村草田男 …
赤ばかり咲いて淋しき牡丹かな 稲畑汀子 …
夏至白夜濤たちしらむ漁港かな 飯田蛇笏(…
虹の後さづけられたる旅へ発つ) 中村草田…
紫陽花のパリーに咲けば巴里の色 星野椿 …