雨だれを聴きて信濃の濁り酒 德田千鶴子 …
蟷螂にコップ被せて閉じ込むる 藤田哲史 …
たべ飽きてとんとん歩く鴉の子 高野素十 …
露草を持つて銀行に入つてゆく) 飯島晴子…
葛の花こぼれやすくて親匿され) 飯島晴子…
瀧見人子を先だてて来りけり) 飯島晴子 …
鬼灯市雷門で落合うて 田中松陽子 先週…
「月光」旅館 開けても開けて…
白夜の忠犬百骸挙げて石に近み) 中村草田…
「我が毒」ひとが薄めて名薬梅雨永し) 中…
水喧嘩恋のもつれも加はりて 相島虚吼(『…
赤ばかり咲いて淋しき牡丹かな 稲畑汀子 …