バレンタインデー心に鍵の穴ひとつ 上田日…
謝肉祭の仮面の奥にひすいの眼 石原八束 …
逢曳や冬鶯に啼かれもし 安住敦(『筑摩文…
春立つと拭ふ地球儀みづいろに) 山口青邨…
よもに打薺もしどろもどろ哉 芭蕉(『芭蕉…
笹鳴きに覚めて朝とも日暮れとも) 中村苑…
蝦夷(えぞ)に生まれ金木犀の香を知らず)…
福笹につけてもらひし何やかや 高濱年尾 …
二十世紀なり列国に御慶申す也 尾崎紅葉(…
初燈(とう)明(みょう)背にあかつきの雪…
年迎ふ父に胆石できたまま) 島崎寛永(ひ…
寝化粧の鏡にポインセチア燃ゆ 小路智壽子…