春風にこぼれて赤し歯磨粉) 正岡子規 春…
四月馬鹿ならず子に恋告げらるる 山田弘子…
後輩のデートに出会ふ四月馬鹿) 杉原祐之…
行く雁を見てゐる肩に手を置かれ 市村不先…
不健全図書を世に出しあたたかし) 松本て…
死因の一位が老衰になる夕暮れにイチローが…
草餅や不参遅参に会つぶれ 富永眉月 草餅…
鳥の巣に鳥が入つてゆくところ) 波多野爽…
百代の過客しんがりに猫の子も 加藤楸邨 …
ひかり野へきみなら蝶に乗れるだろう 折笠…
さくら餅たちまち人に戻りけり) 渋川京子…
背広来る来るジンギスカンを食べに来る) …