卯月野にうすき枕を並べけり) 飯島晴子 …
筍にくらき畳の敷かれあり) 飯島晴子 …
手の甲に子かまきりをり吹きて逃す) 土屋…
しばらくは箒目に蟻したがへり) 本宮哲郎…
日光に底力つく桐の花) 飯島晴子 「底…
遠き屋根に日のあたる春惜しみけり) 久保…
気を強く春の円座に坐つてゐる) 飯島晴子…
美しきものに火種と蝶の息) 宇佐美魚目『…
人とゆく野にうぐひすの貌強き) 飯島晴子…
眼前にある花の句とその花と) 田中裕明『…
やつと大きい茶籠といつしよに眠らされ) …
春風や闘志いだきて丘に立つ 高浜虚子 …