男色や鏡の中は鱶(ふか)の海 男波弘志(…
デパートの旗ひらひらと火事の雲 横山白虹…
伊太利の毛布と聞けば寝つかれず) 星野高…
牡蠣舟やレストーランの灯をかぶり 大岡龍…
夢に夢見て蒲団の外に出す腕よ 桑原三郎(…
牡蠣フライ女の腹にて爆発する) 大畑等(…
凍港や旧露の街はありとのみ) 山口誓子 …
個室のやうな明るさの冬来る 廣瀬直人 こ…
菊人形たましひのなき匂かな) 渡辺水巴 …
ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街 金…
つぶやきの身に還りくる夜寒かな) 須賀一…
桔梗やさわや/\と草の雨 楠目橙黄子(く…