くゝ〳〵とつぐ古伊部の新酒かな 皿井旭川…
秋灯机の上の幾山河) 吉屋信子 世のなか…
海くれて鴨のこゑほのかに白し) 芭蕉 共…
あきかぜの疾渡る空を仰ぎけり 久保田万太…
藁の栓してみちのくの濁酒) 山口青邨 「…
恋ともちがふ紅葉の岸をともにして 飯島晴…
犬の仔のすぐにおとなや草の花 広渡敬雄 …
鵙の贄太古のごとく夕来ぬ 清原枴童きよは…
自動車も水のひとつや秋の暮 攝津幸彦(『…
嵐の埠頭蹴る油にもまみれ針なき時計) 赤…
秋天に雲一つなき仮病の日 澤田和弥 ミス…
へうたんも髭の男もわれのもの 岩永佐保(…