ひきつゞき身のそばにおく雪兎) 飯島晴子…
降る雪や玉のごとくにランプ拭く 飯田蛇笏…
人の日の枯枝にのるひかりかな) 飯島晴子…
ラヂオさへ黙せり寒の曇り日を 日野草城 …
初旅の富士より伊吹たのもしき 西村和子 …
初夢のあとアボカドの種まんまる 神野紗希…
数へ日の残り日二日のみとなる 右城暮石 …
ポテサラの美味い雀荘大晦日 北大路翼 …
一瞬の雪墜しづれのひかり地にとどく 真島…
十二月うしろの正面山の神 成田千空 草…
白菜かかへみやこのなかは曇なり) 飯島晴…
絶叫マシーンに未婚既婚の別なく師走 村越…