みじろがず白いマスクの中にいる 梶大輔 …
枇杷の花ふつうの未来だといいな 越智友亮…
新道をきつねの風がすすんでゐる) 飯島晴…
凍る夜の大姿見は灯を映す 一力五郎 私に…
恋の刻急げ アリスの兎もぐもぐもぐ 中村…
霜柱五分その下の固き土 田尾紅葉子 掲句…
白鳥の花の身又の日はありや 成田千空 …
いつせいに柱の燃ゆる都かな 三橋敏雄 …
若き日の映画も見たりして二日 大牧広 先…
美しき時雨の虹に人を待つ 森田愛子(『虹…
雪の速さで降りてゆくエレベーター 正木ゆ…
或るときのたつた一つの干葡萄 阿部青鞋 …