仕切り繰返す間も掃き五月場所 鷹羽狩行 …
かんぱちも乗せて離島の連絡船 西池みどり…
無駄足も無駄骨もある苗木市 仲寒蟬 2F…
かくも濃き桜吹雪に覚えなし) 飯島晴子 …
吾も春の野に下りたてば紫に 星野立子 先…
誰も口にせぬ流氷の向かうの地 塩崎帆高 …
海苔あぶる手もとも袖も美しき 瀧井孝作(…
真っ白な息して君は今日も耳栓が抜けないと…
いつよりも長く頭を下げ初詣 八木澤高原 …
死も佳さそう黒豆じっくり煮るも佳し 池田…
若き日の映画も見たりして二日 大牧広 先…
あたゝかき十一月もすみにけり 中村草田男…