泉に手浸し言葉の湧くを待つ 大串章 心が…
ロボットの手を拭いてやる秋灯下 杉山久子…
妹の手をとり水の香の方へ) 小山玄紀「ね…
幼子の手の腥き春の空) 飯島晴子 晴子の…
行く雁を見てゐる肩に手を置かれ 市村不先…
手を入れてみたき帚木紅葉かな 大石悦子(…
手に負へぬ萩の乱れとなりしかな 安住敦(…
茄子もぐ手また夕闇に現れし 吉岡禅寺洞(…
葉桜の夜へ手を出すための窓) 加倉井秋を…
仕る手に笛もなし古雛) 松本たかし) …
年玉受く何も握れぬ手でありしが) 髙柳克…
みかんむくとき人の手のよく動く 若杉朋哉…