手
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妹の手をとり水の香の方へ 小山玄紀
妹の手をとり水の香の方へ)小山玄紀「ねじまわし」第6号(2023)馥郁とした「水の香」にふと気づく。誘われているような気がする。でも、ひとりでは行かない。そばにいる妹の手を取り、連れだってその香の源…
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幼子の手の腥き春の空 飯島晴子【季語=春の空(春)】
幼子の手の腥き春の空)飯島晴子晴子のエッセイに「わが赤ん坊…
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行く雁を見てゐる肩に手を置かれ 市村不先【季語=行く雁(春)】
行く雁を見てゐる肩に手を置かれ市村不先 今日は、2023年…
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手を入れてみたき帚木紅葉かな 大石悦子【季語=紅葉(秋)】
手を入れてみたき帚木紅葉かな大石悦子(「新版角川俳句大歳時記 秋」)…
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手に負へぬ萩の乱れとなりしかな 安住敦【季語=萩(秋)】
手に負へぬ萩の乱れとなりしかな安住敦(『午前午後』) 萩は…
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茄子もぐ手また夕闇に現れし 吉岡禅寺洞【季語=茄子(秋)】
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葉桜の夜へ手を出すための窓 加倉井秋を【季語=葉桜(夏)】
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仕る手に笛もなし古雛 松本たかし【季語=古雛(春)】
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年玉受く何も握れぬ手でありしが 髙柳克弘【季語=年玉(新年)】
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みかんむくとき人の手のよく動く 若杉朋哉【季語=蜜柑(冬)】
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雛飾る手の数珠しばしはづしおき 瀬戸内寂聴【季語=雛飾る(春)】
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もろ手入れ西瓜提灯ともしけり 大橋櫻坡子【季語=西瓜提灯】