青空の暗きところが雲雀の血 高野ムツオ …
春の言葉おぼえて体おもくなる) 小田島渚…
毛皮はぐ日中桜満開に 佐藤鬼房 日中に桜…
薄氷の筥(はこ)の中なる逢瀬かな 大木孝…
野分吾が鼻孔を出でて遊ぶかな) 永田耕衣…
嵐の埠頭蹴る油にもまみれ針なき時計) 赤…
みちのくに生まれて老いて萩を愛づ 佐藤鬼…
稻光 碎カレシモノ ヒシメキアイ) 富澤…
秋の川真白な石を拾ひけり) 夏目漱石 「…
本捨つる吾に秋天ありにけり 渡部州麻子 …
ぼんやりと夏至を過せり脹脛(ふくらはぎ)…
【特別寄稿】 十年目に震災句について考え…