「小熊座」
-
青空の暗きところが雲雀の血 高野ムツオ【季語=雲雀(春)】
青空の暗きところが雲雀の血高野ムツオ先日、飛鳥に行ってきた。南風の先輩方に、「大阪の中央例会の後に飛鳥に行きたい」とリクエストしたら、何人かを誘ってくださり、1泊2日の吟行旅行が実現した。一…
-
春の言葉おぼえて体おもくなる 小田島渚【季語=春(春)】
春の言葉おぼえて体おもくなる)小田島渚 劇場版「名探偵コナ…
-
毛皮はぐ日中桜満開に 佐藤鬼房【季語=桜(春)】
毛皮はぐ日中桜満開に佐藤鬼房日中に桜が満開になったという出…
-
薄氷の筥の中なる逢瀬かな 大木孝子【季語=薄氷(春)】
薄氷の筥(はこ)の中なる逢瀬かな大木孝子(『柞繭』) 梅の…
-
野分吾が鼻孔を出でて遊ぶかな 永田耕衣【季語=野分(秋)】
野分吾が鼻孔を出でて遊ぶかな)永田耕衣「驢鳴集」(昭和27…
-
嵐の埠頭蹴る油にもまみれ針なき時計 赤尾兜子
-
みちのくに生まれて老いて萩を愛づ 佐藤鬼房【季語=萩(秋)】
-
稻光 碎カレシモノ ヒシメキアイ 富澤赤黄男【季語=稲光(秋)】
-
秋の川真白な石を拾ひけり 夏目漱石【季語=秋の川(秋)】
-
本捨つる吾に秋天ありにけり 渡部州麻子【季語=秋天(秋)】
-
ぼんやりと夏至を過せり脹脛 佐藤鬼房【季語=夏至(夏)】
-
【特別寄稿】「十年目に震災句について考える」小田島渚