大空へ解き放たれし燕かな 前北かおる 徒…
屋根替の屋根に鎌刺し餉へ下りぬ 大熊光汰…
寒卵良い学校へゆくために 岩田奎『膚』 …
弟へ恋と湯婆ゆづります 攝津幸彦(『鹿々…
縄跳をもつて大縄跳へ入る 小鳥遊五月 …
はるかよりはるかへ蜩のひびく 夏井いつき…
虹の後さづけられたる旅へ発つ) 中村草田…
叩頭すあやめあざやかなる方へ) 飯島晴子…
妹の手をとり水の香の方へ) 小山玄紀「ね…
田を植ゑるしづかな音へ出でにけり) 中村…
黒鯛のけむれる方へ漕ぎ出づる 宇多喜代子…
ひかり野へきみなら蝶に乗れるだろう 折笠…