初島へ大つごもりの水脈を引く) 星野椿 …
ヨコハマへリバプールから渡り鳥) 上野犀…
向いてゐる方へは飛べぬばつたかな) 抜井…
方舟へ行く一本道の闇 上野ちづこ(『黄金…
まどごしに與へ去りたる螢かな 久保より江…
葉桜の夜へ手を出すための窓) 加倉井秋を…
野の落暉八方へ裂け 戰爭か 楠本憲吉(『…
肩へはねて襟巻の端日に長し 原石鼎 先日…
さみだれの電車の軋み君が許へ 矢島渚男 …
浄土からアンコールワットへ大西日 佐藤文…