日光に底力つく桐の花) 飯島晴子 「底…
気を強く春の円座に坐つてゐる) 飯島晴子…
遅れて着く花粉まみれの人喰沼) 飯島晴子…
人とゆく野にうぐひすの貌強き) 飯島晴子…
やつと大きい茶籠といつしよに眠らされ) …
幼子の手の腥き春の空) 飯島晴子 晴子の…
さしあたり坐つてゐるか鵆(ちどり)見て)…
サフランもつて迅い太子についてゆく) 飯…
丹田に力を入れて浮いて来い) 飯島晴子)…
十薬の蕊高くわが荒野なり) 飯島晴子) …
螢とび疑ひぶかき親の箸) 飯島晴子) …
襖しめて空蟬を吹きくらすかな) 飯島晴子…