未草ひらく跫音淡々と) 飯島晴子 真昼…
本州の最北端の氷旗) 飯島晴子 晴子逝…
細長き泉に着きぬ父と子と) 飯島晴子 …
この人のうしろおびただしき螢) 飯島晴子…
軽き咳して夏葱の刻を過ぐ) 飯島晴子 …
螢とび疑ひぶかき親の箸) 飯島晴子 初…
黒揚羽に当てられてゐる軀(からだ)かな)…
叩頭すあやめあざやかなる方へ) 飯島晴子…
家毀し瀧曼荼羅を下げておく) 飯島晴子 …
卯月野にうすき枕を並べけり) 飯島晴子 …
筍にくらき畳の敷かれあり) 飯島晴子 …
口中のくらきおもひの更衣) 飯島晴子 …