鹿や鶏の切紙下げる思案かな) 飯島晴子 …
秋山に箸光らして人を追ふ) 飯島晴子 …
ここは敢て追はざる野菊皓かりき) 飯島晴…
なにはともあれの末枯眺めをり) 飯島晴子…
肉声をこしらへてゐる秋の隕石) 飯島晴子…
けふあすは誰も死なない真葛原) 飯島晴子…
婿は見えたり見えなかつたり桔梗畑) 飯島…
白萩を押してゆく身のぬくさかな) 飯島晴…
露草を持つて銀行に入つてゆく) 飯島晴子…
怒濤聞くかたはら秋の蠅叩) 飯島晴子 …
葛の花こぼれやすくて親匿され) 飯島晴子…
瀧見人子を先だてて来りけり) 飯島晴子 …