【ミニ解説】
石川啄木の忌日「啄木忌」は春の季語。
1912(明治45)年、不遇と貧困のうちに二十七歳の若さで病没した。
【啄木忌(上五)】啄木忌いくたび職をかへてもや 安住敦
【啄木忌(中七)】
【啄木忌(下五)】靴裏に都会は固し啄木忌 秋元不死男あくびしていでし泪や啄木忌 木下夕爾便所から青空見えて啄木忌 寺山修司物書くは巣籠るに似て啄木忌 鷹羽狩行トーストになんにもつけず啄木忌 西山ゆりこ
【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】
熟れ麦はほろびのひかり夕日また…
しまうまがシャツ着て跳ねて夏来…
捩花の誤解ねぢれて空は青 細谷…
今年の蠅叩去年の蠅叩 山口昭男…
かんぱちも乗せて離島の連絡船 …
毎月第1日曜日は、歌人・服部崇…