「湯たんぽ」のこと。
上五で使われたときは「ゆたんぽ」と四音で読ませる。
【湯婆(上五)】湯婆抱きまこと職なき手足かな 小林康治湯婆の夜戦中に似て非なる 宇多喜代子
【湯婆(中七)】古庭や月に湯婆の湯をこぼす 正岡子規なき母の湯婆やさめて十二年 夏目漱石よき眠り欲りす湯婆に足そろヘ 富安風生
【湯婆(下五)】夢よりは先へさめたる湯婆哉 横井也有 捨つる水に体温ありぬ湯婆かな 谷口いづみ
煌々と渇き渚・渚をずりゆく艾 …
メロン食ふたちまち湖を作りつつ…
熟れ麦はほろびのひかり夕日また…
しまうまがシャツ着て跳ねて夏来…
捩花の誤解ねぢれて空は青 細谷…
今年の蠅叩去年の蠅叩 山口昭男…