森の秀(ほ)は雲と睦めり花サビタ 林翔 …
麦真青電柱脚を失へる 土岐錬太郎 当地の…
農薬の粉溶け残る大西日 井上さち 農薬散…
乾草は愚かに揺るる恋か狐か 中村苑子 先…
刈草高く積み軍艦が見えなくなる 鴻巣又四…
青嵐神木もまた育ちゆく 遠藤由樹子 神木…
夫いつか踊子草に跪く 都築まとむ 我が家…
でで虫の繰り出す肉に遅れをとる 飯島晴子…
干されたるシーツ帆となる五月晴 金子敦 …
郭公や何処までゆかば人に逢はむ 臼田亜浪…