ハイクノミカタ鈴木牛後

  1. 農薬の粉溶け残る大西日 井上さち【季語=大西日(夏)】

    農薬の粉溶け残る大西日井上さち農薬散布が終わり、これで一日の仕事が片付いた。そしてふと粉剤を溶かしていた容器の底を見ると、完全には溶けきらなかった粉が残っていることに気づいたのである。よく混ぜたつも…

  2. 乾草は愚かに揺るる恋か狐か 中村苑子【季語=乾草(夏)】

    乾草は愚かに揺るる恋か狐か中村苑子先週が「草刈」だったので…

  3. 刈草高く積み軍艦が見えなくなる 鴻巣又四郎【季語=草刈(夏)】

    刈草高く積み軍艦が見えなくなる鴻巣又四郎我が家では草刈のま…

  4. 青嵐神木もまた育ちゆく 遠藤由樹子【季語=青嵐(夏)】

    青嵐神木もまた育ちゆく遠藤由樹子神木というと、屋久島の縄文…

  5. 夫いつか踊子草に跪く 都築まとむ【季語=踊子草(夏)】

    夫いつか踊子草に跪く都築まとむ我が家の農場内でもあちこちに…

  6. でで虫の繰り出す肉に遅れをとる 飯島晴子【季語=でで虫(夏)】

  7. 干されたるシーツ帆となる五月晴 金子敦【季語=五月晴(夏)】

  8. 郭公や何処までゆかば人に逢はむ 臼田亜浪【季語=郭公(夏)】

  9. 日が照つて厩出し前の草のいろ 鷲谷七菜子【季語=厩出し(春)】

  10. 空のいろ水のいろ蝦夷延胡索 斎藤信義【季語=蝦夷延胡索(夏)】

  11. 一臓器とも耕人の皺の首 谷口智行【季語=耕人(春)】

  12. 帰農記にうかと木の芽の黄を忘ず 細谷源二【季語=木の芽(春)】

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  4. 古暦金本選手ありがたう 小川軽舟【季語=古暦(冬)】
  5. 無方無時無距離砂漠の夜が明けて 津田清子(無季)

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