日が照つて厩出し前の草のいろ 鷲谷七菜子…
空のいろ水のいろ蝦夷延胡索 斎藤信義 五…
一臓器とも耕人の皺の首 谷口智行 人の老…
帰農記にうかと木の芽の黄を忘ず 細谷源二…
他人とは自分のひとり残る雪 杉浦圭祐 当…
木の根明く仔牛らに灯のひとつづつ 陽美保…
彫り了へし墓抱き起す猫柳 久保田哲子 一…
雪解川暮らしの裏を流れけり 太田土男 住…
鉄橋を決意としたる雪解川 松山足羽 どこ…
つちふるや自動音声あかるくて 神楽坂リン…